【金のたまご農園】金融リテラシー講座:初級編 第6回:『金のたまご』の畑を耕す

〜投資信託とETFの仕組み〜

金のたまご農園の農園主です。

前回、私たちは様々な投資の『畑』について学びました。その中でも、特に初心者におすすめしたのが、投資信託という『畑』でした。今回は、その投資信託と、それに似たETFについて、さらに詳しく掘り下げていきます。


1. 投資信託の仕組み

投資信託とは、簡単に言えば「みんなで少しずつお金を出し合って、プロの農夫(ファンドマネージャー)に運用を任せる仕組み」です。

みんなから集めたお金は、プロが責任を持って、たくさんの『金のたまご』の畑(株や債券など)に分散して投資してくれます。

  • メリット:
    • 少額から始められる: 何百万も必要なく、月々100円から投資できるものもあります。
    • プロにお任せ: 投資の知識や時間がない方でも、プロが代わりに運用してくれます。
    • 手軽に分散投資: 一つの投資信託を買うだけで、数十〜数百の銘柄に分散投資できるため、リスクを抑えられます。
  • デメリット:
    • 運用手数料がかかる: 運用をプロに任せる手数料(信託報酬)が、毎日少しずつかかります。
    • リアルタイムの取引が難しい: 株式のようにリアルタイムで売買することはできず、注文した翌日以降の基準価額で取引が成立します。

2. 『金のたまご』の育て方:2つのスタイル

投資信託には、大きく分けて2つの『金のたまご』の育て方(運用スタイル)があります。

  • インデックス投資(放任主義の農夫): 特定の指数(インデックス)と同じ動きを目指す運用スタイルです。 例:日経平均株価や、S&P500といった指数に連動するように、機械的に投資を行います。
    • 特徴: 手数料が安く、長期的に安定したリターンを目指します。
  • アクティブ投資(カリスマ農夫): 指数を上回るリターンを目指す運用スタイルです。 例:プロの農夫が独自の調査や分析に基づき、成長が期待できる銘柄を厳選して投資します。
    • 特徴: 成功すれば大きなリターンが期待できますが、手数料が高く、必ずしも指数を上回るわけではありません。

初心者にはまず、手数料が安く、長期的な資産形成に向いているインデックス投資から始めることをおすすめします。


3. ETFとは?〜畑の苗木をパックで買う〜

ETF(上場投資信託)は、投資信託と似ていますが、株式市場に上場しているという違いがあります。

  • 特徴:
    • 株式のようにリアルタイムで売買できる: 株式と同じように、取引時間中ならいつでも売買できます。
    • 手数料が比較的安い: 投資信託よりも手数料が安い傾向にあります。
  • 注意点:
    • 株式と同じように、最低購入単位や売買手数料がかかる場合があります。

本日のまとめ

  • 投資信託は、少額からプロに運用を任せ、手軽に分散投資ができる『金のたまご』の初心者向け『畑』です。
  • 運用スタイルには、インデックス投資アクティブ投資があり、最初はインデックス投資から始めましょう。
  • ETFは投資信託と似ていますが、株式のようにリアルタイムで売買できるのが特徴です。

『金のたまご』の畑を賢く耕すことで、あなたの資産は着実に成長していきます。

次回のテーマは、「税金の仕組みを学ぶ」です。いよいよ、お金を育てる上で避けて通れない「税金」についてお話しします。お楽しみに。

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