〜『複利の力』を味方につける〜
金のたまご農園の農園主です。 講座第4回目のテーマは「投資の第一歩を踏み出す」です。
前回の「借金」について学び、皆さんは『悪い借金』の罠から身を守る術を身につけました。いよいよ今回は、将来の資産を大きく育てるための『金のたまご』の種まきについてお話しします。
1. 貯金と投資の決定的な違い
「貯金も投資も同じお金を増やす行為では?」と考えるかもしれません。しかし、両者には決定的な違いがあります。
- 貯金: 元本が保証され、いつでも使える『安心』を得る行為です。しかし、現代の日本では金利が低いため、お金が増える速度は非常にゆっくりです。
- 投資: 元本が保証されない代わりに、お金自身に働いてもらい、『複利の力』で資産を大きく増やすことを目指す行為です。
2. 『複利の力』は世界8番目の不思議
投資の最も強力な武器は、『複利』です。
複利とは、投資で得た利益を、元本に加えて再度投資することで、利益が利益を生み、雪だるま式に資産が増えていく仕組みです。
あの物理学者アインシュタインは、「複利は人類による最大の発明だ」と語ったと言われています。
例えば、毎月1万円を積み立てて、年利5%で運用したとしましょう。
| 期間 | 積み立て元本 | 運用益 | 資産合計 |
| 10年後 | 120万円 | 約36万円 | 約156万円 |
| 20年後 | 240万円 | 約186万円 | 約426万円 |
| 30年後 | 360万円 | 約478万円 | 約838万円 |
このように、年数が経つにつれて、元本をはるかに超える運用益を生み出すのが複利の力です。
3. 投資と投機の違いを知る
投資を始める前に、『投資』と『投機』の違いを理解しておくことが大切です。
- 投資(Investment):
- 企業の成長や経済全体の発展に長期間にわたって資金を投じ、その成長からリターンを得る行為。
- 目的: 資産形成、長期的な目標達成
- 例: 投資信託の積立、優良企業の株式を長期間保有
- 投機(Speculation):
- 短期間の価格変動を利用して、利益を得ようとする行為。
- 目的: 短期的な利益獲得
- 例: デイトレード、外国為替証拠金取引など
初心者の皆さんがまず始めるべきは、『投資』です。
本日のまとめ
- 貯金は『安心』、投資は『成長』を目指す行為です。
- 『複利の力』を味方につけ、お金に働いてもらいましょう。
- 初心者は、ギャンブル的な『投機』ではなく、長期的な視点を持つ『投資』から始めることが重要です。
『金のたまご』の種まきは、早く始めれば始めるほど、複利の恩恵を大きく受けられます。まずは少額からでも、一歩を踏み出してみましょう。
次回のテーマは、「投資の『畑』を選ぶ」です。様々な投資商品の特徴についてお話しします。お楽しみに。
