〜『金のたまご』にかけられる税金の基本〜
金のたまご農園の農園主です。
前回、投資の『畑』を耕す方法として、投資信託とETFについて学びました。今回は、お金を育てる上で誰もが避けて通れないテーマ、「税金」についてお話しします。
税金と聞くと難しく感じるかもしれませんが、これは『金のたまご』を収穫する際に、国に納める『お礼』のようなものです。この仕組みを理解することが、手取りを最大化する上で非常に重要になります。
1. 生活に身近な税金の基本
まずは、皆さんの生活に密接に関わる基本的な税金の仕組みをおさらいしましょう。
- 所得税・住民税: あなたの収入(所得)に対してかかる税金です。給与から天引きされているため、あまり意識しないかもしれませんが、これが収入の大部分を占めます。
- 消費税: 商品やサービスを購入する際にかかる税金です。
- 相続税・贈与税: 親から財産を相続したり、誰かから財産を贈与されたりした場合にかかる税金です。
2. 『金のたまご』にかけられる税金
いよいよ、投資で得た利益にかかる税金です。原則として、株式や投資信託の売買益や配当金には、一律20.315%(所得税15%、住民税5%、復興特別所得税0.315%)の税金がかかります。
たとえば、100万円投資して20万円の利益が出た場合、約4万円の税金を引かれた後の、約16万円が手元に残る、ということです。
3. 税金対策の『金の道具』:特定口座と一般口座
投資で税金が発生した場合、どのように納めれば良いのでしょうか?
証券会社の口座には、主に以下の2種類があります。
- 特定口座(源泉徴収あり): 最もおすすめの口座です。税金の計算から納税まで、すべて証券会社が代行してくれます。あなたは特に何もする必要がありません。多くの場合は、最初からこの口座を選んでおけば問題ありません。
- 特定口座(源泉徴収なし): 税金の計算は証券会社がしてくれますが、確定申告はご自身で行う必要があります。
- 一般口座: 税金の計算から確定申告まで、すべてご自身で行う必要があります。
本日のまとめ
- 投資で得た利益には、原則として20.315%の税金がかかります。
- 税金の計算や納税を証券会社に任せられる特定口座(源泉徴収あり)を選ぶのが最も賢い選択です。
税金の知識を身につけることは、単に税金を安くするだけでなく、あなたが努力して育てた『金のたまご』を、無駄なく収穫するための、とても大切な知恵です。
次回は、その税金を大きく軽減できる、まさに『税金の特効薬』とも言える制度についてお話しします。
次回のテーマは、「『税金の特効薬』NISAとiDeCo」です。 お楽しみに。
