老後資金シミュレーター
完全使い方ガイド
月次複利・シナリオ比較・ヒートマップ・4%ルール・マクロ経済スライドに対応した
投資家向け本格モデルです。スライダーを動かすだけでリアルタイムに試算します。
「老後に何千万円必要か」という漠然とした不安を、具体的な数字に変えるためのツールです。現在の年齢・資産・収入・支出をスライダーで入力するだけで、以下の情報がリアルタイムで確認できます。
退職時の資産額
月次複利で積み立てた場合の退職時点での推定総資産を計算します。
資産の持続性
想定寿命まで資産が持つかどうか。足りない場合は何歳で枯渇するかを表示します。
住宅ローンの影響
元利均等計算で月返済額を自動算出。退職後をまたぐ場合も正確に計算します。
3シナリオ同時比較
楽観・中立・悲観の3パターンを同時にグラフ表示。どの条件でも安心かを確認できます。
資産形成ヒートマップ
利回り×積立期間で退職時資産を色分け表示。目標達成ゾーンが一目でわかります。
取り崩し戦略の比較
4%ルール・定額・定率など複数の取り崩し戦略で結果がどう変わるかを比較できます。
「シナリオ比較」タブでは、現在の設定を「中立」として、自動的に楽観・悲観シナリオを生成し、3本の折れ線グラフで同時表示します。
インフレ −0.5%
をそのまま使用
インフレ +0.5%
悲観シナリオでも「寿命まで持続」と表示されれば、老後資金の計画は十分に堅牢といえます。逆に楽観でも「枯渇」が出る場合は、根本的な見直しが必要なサインです。
退職後の資産をどのように使っていくかを4つの戦略から選べます。
| 戦略 | 内容 | 向いている人 |
|---|---|---|
| 収支のみ | 年金・配当・投資収入と支出の差額のみで計算(取り崩しなし) | 配当・年金だけで生活できる人 |
| 定額取り崩し | 毎年一定額(万円)を資産から取り崩す | 毎年の生活費が明確な人 |
| 4%ルール | 退職時資産の4%を毎年取り崩す(トリニティスタディ) | FIREを目指す投資家 |
| 定率カスタム | 残高の任意%を毎年取り崩す(1〜10%) | 柔軟に調整したい人 |
米国の研究(トリニティスタディ)で示された取り崩し戦略です。退職時点の資産残高の4%を毎年引き出し続けると、過去データ上では30年間資産が持続する確率が95%以上になるとされています。ただし日本の低金利・低リターン環境では3〜3.5%が現実的という見方もあります。
従来の年次計算から月次複利計算に切り替えました。毎月の積立・取り崩しを月単位で計算するため、年次計算と比べて複利効果がより正確に反映されます。特に積立期間が長いほど、月次と年次の差は大きくなります。
例えば年率4%の場合、年次計算では1年後に元本×1.04倍ですが、月次計算では(1+0.04÷12)の12乗=約1.0407倍になります。この差は小さいように見えて、30年間積み立てると最終資産に数百万円の差が生じることがあります。
公的年金はインフレに完全連動せず、「マクロ経済スライド」により実質的に目減りします。デフォルトは0.5%/年の目減りに設定しており、退職から時間が経つほど年金の実質購買力が低下する様子を計算に反映します。
0.5%/年の目減りでも、25年後には年金の実質価値が現在より約12%低下します。退職後に長く生きるほどこの影響は大きく、特に長寿シナリオ(90歳・100歳)では重要な変数になります。
「ヒートマップ」タブでは、縦軸に運用利回り(1〜8%)、横軸に積立期間(5〜35年)を取り、退職時の推定資産額を色分け表示します。緑が濃いほど資産が多く、赤に近いほど少ない状態です。
自分の目標退職資産額(例:5,000万円)がどの色のゾーンに対応するかを確認し、「あと何年・何%の利回りがあれば目標達成か」を視覚的に把握できます。現在の積立条件が緑ゾーンに入っていれば計画は順調です。
| 項目 | 目安・補足 | デフォルト |
|---|---|---|
| 現在の年齢 | 20〜70歳の範囲で設定 | 50歳 |
| 退職年齢 | 現在年齢より大きい値が必要 | 65歳 |
| 想定寿命 | 平均は男性81歳・女性87歳。余裕を持って90〜100歳推奨 | 90歳 |
| 現在の総金融資産 | 預金・株式・投資信託の合計 ※不動産は除く | 3,000万円 |
| 項目 | 目安・補足 | デフォルト |
|---|---|---|
| ローン残債 | 現時点の残高(0にするとローンなし) | 0万円 |
| 金利(年率) | 変動金利なら直近適用金利を入力 | 1.00% |
| 残り返済期間 | 退職後をまたぐ場合も正確に計算 | 20年 |
| 項目 | 目安・補足 | デフォルト |
|---|---|---|
| 毎月の積立額 | iDeCo・NISA・定期積立などの合計月額 | 15万円/月 |
| 積立期 運用利回り | インデックス投資の長期平均は3〜7%。保守的に見るなら3〜4% | 4.0% |
| 項目 | 目安・補足 | デフォルト |
|---|---|---|
| 取り崩し期 運用利回り | リスクを下げた運用に切り替える想定で積立期より低めに設定 | 3.0% |
| インフレ率 | 日銀目標は2%。実質購買力の計算に使用 | 2.0% |
| 項目 | 目安・補足 | デフォルト |
|---|---|---|
| 年金収入 | ねんきん定期便・ねんきんネットで確認。平均的な会社員で150〜200万円程度 | 180万円 |
| 年金 実質目減り率 | マクロ経済スライドによる年間目減り率。0.3〜0.5%が現実的な想定 | 0.5% |
| 配当収入 | 株式・投信・REITからの年間配当金合計 | 60万円 |
| 投資収入 | 株式売却益・不動産収入など。毎年安定して得られる見込み分 | 0万円 |
| 項目 | 目安・補足 | デフォルト |
|---|---|---|
| 基本生活費 | 総務省家計調査では65歳以上夫婦で月22〜25万円程度 | 300万円 |
| 医療費(初年) | 退職直後の年間医療費。加齢で自動増加 | 30万円 |
| 医療費 年増加率 | 加齢による増加率。2〜3%が一般的な想定 | 2.0% |
| 娯楽・旅行費 | 75歳以降は活動量減少を考慮して自動的に半額 | 60万円 |
| 特別支出 | 住宅修繕・冠婚葬祭・家電買い替え等の年平均額 | 30万円 |
現在の年齢・退職年齢・想定寿命・現在資産の4項目をスライダーで設定。これが計算の土台になります。
残債・金利・残り期間を入力すると月返済額が自動算出。残債0でローンなしとして計算されます。
「収支のみ」「定額取り崩し」「4%ルール」「定率カスタム」から選択。まずは収支のみでベースラインを確認するのがおすすめです。
年金・配当・生活費などを現実に近い数字に合わせます。年金はねんきん定期便の数値を使うと精度が上がります。
グラフ→シナリオ比較→ヒートマップ→年次推移の順で確認するとシミュレーションの全体像が把握しやすいです。
CSVはExcel管理に、PDFはFP・税理士との相談資料として活用できます。
| カード名 | 内容・見方 |
|---|---|
| 退職時の推定資産 | 月次複利での積立結果。取り崩しの元手になる金額 |
| 想定寿命時の資産残高 | 緑色なら資産が残る、赤色なら枯渇しています |
| 退職後 年間収入合計 | 年金+配当+投資収入の合計(目減り前の初年値) |
| 資産が尽きる推定年齢 | 「寿命まで持続」なら安心。年齢が出たら対策が必要 |
| 住宅ローン 月返済額 | 元利均等の月返済額と完済予定年齢を表示 |
資産残高推移グラフ:名目残高(金色)とインフレ調整後の実質残高(緑の破線)を比較。名目は増えていても実質は目減りするケースが視覚的にわかります。
年間収支グラフ:収入(年金・配当・投資)と支出(生活費・医療費・ローン等)を積み上げ棒グラフで表示。収入バーが支出バーを下回っている年は資産を取り崩している状態です。
楽観・中立・悲観の3本線と、各シナリオの寿命時資産残高・枯渇有無を比較カードで確認できます。すべてのシナリオで「寿命まで持続」が表示されれば、老後計画の堅牢性は十分です。
縦軸が運用利回り(1〜8%)、横軸が積立期間(5〜35年)。現在の条件が表のどこに位置するかを確認し、目標達成に必要な「利回り×期間」の組み合わせを探すのに使います。
全年齢の収入計・支出計・ローン返済・年間収支・資産残高・実質残高を一覧表示。退職年齢の行は金色のラインで強調されます。CSVダウンロードでこのデータをExcelで扱えます。
「実質残高」はインフレ率で割り引いた退職時点の購買力換算値です。インフレ率2%が続くと、20年後の1,000万円は退職時点の約670万円相当にしかなりません。名目残高だけでなく必ず実質残高も確認してください。
配当収入・投資収入を手厚く設定し、取り崩し戦略を「収支のみ」に。年間収支グラフで収入バーが支出バーを上回っている状態(収支黒字)を維持できれば、資産を減らさずに生活できる設計が完成します。
退職年齢を50歳・年金収入をゼロに設定し、取り崩し戦略を「4%ルール」に切り替えます。ヒートマップで「現在の利回り×あと何年」で目標資産に到達するかを確認し、FIRE達成の具体的な条件を把握できます。
ローン残債・金利・返済期間を入力し、年次推移のローン列で退職後も続く返済額を確認。シナリオ比較タブで楽観・悲観を見ながら、「ローンがある状態でも老後資金は大丈夫か」を多角的に判断できます。
インフレ率を3〜4%に上げ、取り崩し期の利回りを保守的な2%に設定。悲観シナリオでも資産が持続するかを確認することで、インフレリスクへの耐性を測れます。
毎年誕生月に届く「ねんきん定期便」か「ねんきんネット」で65歳時点の見込み額を確認してから入力しましょう。デフォルトの180万円はあくまで目安です。
現在の月間支出から退職後に削減できる項目(交通費・外食・被服費等)を引いた金額を入力するのが最も現実的です。一般的に退職後の生活費は現役時の70〜80%程度といわれています。
シミュレーションでは取り崩し期の利回りを積立期より低め(1〜2%程度)に設定することをおすすめします。退職後はリスク資産の比率を下げることが一般的なためです。
変動金利のローンは将来の金利上昇により返済額が増える可能性があります。現在の金利+1〜2%で計算したシナリオも必ず確認しておきましょう。
いいえ。すべてブラウザ内で計算しており、入力データはサーバーに送信されません。ページを閉じると消えます。
横画面(ランドスケープモード)に対応しています。縦画面では横向きへの案内が表示されます。
4%ルールは米国株式市場の過去データに基づく研究結果です。日本の低金利・低リターン環境では3〜3.5%が現実的という見方もあります。あくまで参考値としてご利用ください。
含まれていません。年金・配当・投資収入への課税、社会保険料は考慮していません。税引き後の手取り額を収入欄に入力するか、支出を多めに設定することをおすすめします。
直接の退職金入力欄はありません。「現在の総資産」に退職金の見込み額を上乗せして入力してください。
利回り5%・30年積立の場合、月次複利は年次複利と比べて最終資産が数百万円多くなります。積立期間が長いほど差が大きくなる傾向があります。
「CSVダウンロード」で年次推移データをExcelで保存できます。「PDF印刷/保存」でブラウザの印刷機能からPDF保存が可能です。
