みんなの貯金額はいくら?目指せアッパーマス!
皆さん、こんにちは!「金のたまご農園」の農園主です。
私たち農園主が「金のなる木」を育てる上で、常に意識しているのは「目標」です。ただ漠然と育てるのではなく、「これくらいの収穫を目指そう」「〇年後にはこんな農園にしよう」と具体的に考えることが、日々の作業のモチベーションになります。
資産運用もこれと同じ。多くの方が「お金を増やしたい」と考えていると思いますが、では具体的に「どれくらい増やしたいのか」「今、自分はどのくらいのところにいるのか」を把握している方は意外と少ないのではないでしょうか?
そこで今日は、野村総合研究所のデータを参考に、日本の個人金融資産がどう分布しているのか、いわば「日本の金融ピラミッド」を考察してみたいと思います。そして、まずはどこを目指せばいいのか、その具体的な目標をお話ししましょう。
日本の金融資産は「ピラミッド」の形
野村総合研究所の調査によると、日本の世帯を純金融資産の保有額(預貯金、株式、債券、投資信託などの合計から負債を差し引いた金額)に応じて5つの階層に分類しています。これが、まさに金融版の「ピラミッド」です。
階層名 | 純金融資産保有額(円) | 概算世帯数(2021年) |
超富裕層 | 5億円以上 | 11.8万世帯 |
富裕層 | 1億円以上5億円未満 | 153.5万世帯 |
准富裕層 | 5,000万円以上1億円未満 | 403.9万世帯 |
アッパーマス層 | 3,000万円以上5,000万円未満 | 576.5万世帯 |
マス層 | 3,000万円未満 | 4424.7万世帯 |
(出典:野村総合研究所、日本の富裕層・超富裕層は合計約165万世帯、その純金融資産の総額は約469兆円と推計」2025年)ニュースリリース
これを見ると、最も厚い層が「マス層」、つまり純金融資産3,000万円未満の世帯であることが分かります。多くの皆さんが、この層に属しているのではないでしょうか。
農園主が推奨する最初の目標:「アッパーマス層」を目指せ!
このピラミッドを見て、農園主として皆さんにぜひお勧めしたい最初の目標があります。それは、「アッパーマス層」です。
純金融資産3,000万円以上5,000万円未満の層。一見すると大きな金額に見えるかもしれませんが、ここを最初の目標に据えることには、いくつかの大きな意味があります。
- 「お金の心配」が大きく軽減されるライン: 3,000万円という貯えは、いざという時の安心感、そして人生の選択肢の幅を大きく広げてくれます。急な病気や失業、子どもの教育費、住宅購入の頭金など、多くのライフイベントに対応できる基盤となります。これは、農園に「緊急時のための貯水池」ができたような安心感です。
- 準富裕層への足がかり: アッパーマス層に到達できれば、次の目標である「準富裕層(5,000万円以上)」がぐっと手の届く範囲に入ってきます。一度勢いがつけば、そこからは複利の力がより強力に働き、資産増加のスピードも上がっていきます。
- 具体的な目標設定の助けになる: 「3,000万円」という具体的な数字があることで、逆算して月々いくら貯蓄・投資に回せば良いのか、何年で達成できるのか、という具体的な計画が立てやすくなります。
アッパーマス層を目指すための「金のたまご農園流」戦略
では、どうすればアッパーマス層に到達できるのでしょうか?農園主が考える主な戦略は以下の3つです。
- 「土壌作り」の徹底:月々の生活費を把握し、支出を見直す
- 以前の記事でもお話ししましたが、まずは自分の月々の「農園の収支」を正確に把握することから始めましょう。無駄な支出を見つけ出し、賢く「種銭」を捻出する。これが、最も基本的な、そして最も確実な一歩です。
- 「金のなる木」の早期育成:新NISAとiDeCoを最大限に活用する
- 投資の複利効果は、時間を味方につければつけるほど強力になります。新NISAやiDeCoといった、国が用意してくれた「税制優遇」という名の肥沃な畑を最大限に活用し、なるべく早く「金のなる木」の育成を始めましょう。
- 特に、非課税で投資できる金額の上限を活用し、計画的に積み立てていくことが重要です。
- 「堅実な種まき」を続ける:長期・積立・分散投資
- 市場の短期的な変動に一喜一憂せず、長期的な視点に立って、毎月コツコツと積立投資を続けること。そして、一つの「種」に集中せず、様々な資産に分散して投資すること。これが、どんな時も安定して「金のなる木」を育てるための王道です。
農園主から皆さんへ
「3,000万円」という数字は、もしかしたら途方もなく大きな目標に見えるかもしれません。しかし、農園の小さな種がやがて豊かな実りをもたらすように、日々の地道な努力と、賢い戦略を組み合わせれば、決して手の届かない目標ではありません。
大切なのは、「知ること」そして「行動すること」です。
今日の金融ピラミッドの考察が、皆さんの資産形成の具体的な目標設定の一助となれば幸いです。まずはアッパーマス層を目指し、そこからさらに上の「准富裕層」へとステップアップしていく。そのプロセスを、ぜひ私たち「金のたまご農園」と一緒に楽しんでいきましょう!
さあ、今日も目標に向かって、一歩ずつ進んでいきましょう!